ホームページリニューアルの重要性は、年々高まってきています。
ホームぺージは単体で扱われるものでもなくなり、SNSとの連動やO2Oと呼ばれるオフラインとオンラインとの連動など企業全体の戦略として位置づけられています。
企業のホームページは単なる情報提供の場を超え、ビジネスの成功に直結する重要なツールです。
そのため、定期的なリニューアルを行い、最新のトレンドや技術を取り入れることが必要不可欠です。
逐次ホームページをリニューアルするにあたり、場当たり的なリニューアルでは成功の可能性は下がります。
必要なのは、アクセスデータを深堀し、具体的なデータに基づいてホームぺージのリニューアルを行うことです。
ホームぺージのデータ解析の代表例でもあるGoogle Analyticsは、ユーザーの行動やサイトのパフォーマンスに関する詳細なデータを提供してくれるため、どのページがよく見られているのか、どの部分でユーザーが離脱しているのかを正確に把握することができます。
Google Analyticsのデータに基づくホームページリニューアルは、データに裏付けされた確実な改善を行うことができ、企業のホームぺージが常にユーザーにとって魅力的で有益な存在であり続けるための重要な手段となります。
ホームページリニューアルに必要なGoogle Analytics基礎データ分析
ホームページリニューアルを効果的に行うためには、まず現状分析を行い、現在のパフォーマンスを正確に把握することが重要です。
Google Analyticsを活用すれば、さまざまな視点からホームぺージのパフォーマンスを分析することができます。
セッションとユーザー数と表示回数(ページビュー)の分析
項目 | 説明 |
---|---|
アクセス数(表示回数) | ウェブページが表示された回数。単一ユーザーが複数ページを表示するたびにカウントされる。 |
ユーザー数 | ウェブサイトを訪れた一意のユーザー数。同一ユーザーが複数回訪れても一回とカウントされる。 |
セッション数 | ウェブサイトでの一連のアクションを示す訪問セッションの数。ユーザーがサイトにアクセスし、一定時間操作がない場合やブラウザを閉じた場合にセッション終了とみなされる。 |
セッションとは、ユーザーがホームページに訪問してから離脱するまでの一連の活動を指します。
一方、ユーザー数は、ホームぺージを訪れたユニークな訪問者の数を示します。
また、表示回数(ページビュー)は、ユーザーがホームページ内の各ページを閲覧した回数を示します。
セッション数とユーザー数の分析を行うことで、ホームページのトラフィック状況を把握することができます。
例えば、セッション数が多いがユーザー数が少ない場合、同じユーザーが何度も訪問していることを示しており、リピーターが多いことが分かります。
逆に、ユーザー数が多いがセッション数が少ない場合、新規訪問者が多い可能性があります。
表示回数(ページビュー)が多いページは、ユーザーにとって興味深い内容が含まれている可能性が高く、逆に、、表示回数(ページビュー)が少ないページは、コンテンツがユーザーにとって魅力的でない可能性や導線が悪い可能性があるため、改善が必要です。
このデータを基に、リニューアル後にリピーターを増やすための施策を検討したり、新規訪問者の獲得に力を入れることができます。
また、ナビゲーションの構成と表示回数(ページビュー数)を比較し、閲覧させたいコンテンツの見直しができます。
Google Analyticsを活用することで、セッション数、ユーザー数、、表示回数(ページビュー)、といった重要な指標を詳細に分析し、現状のパフォーマンスを把握することができます。
これにより、具体的な改善点を見つけ出し、効果的なホームページリニューアルを行うための基礎を築くことができます。
ユーザー行動の把握
ホームページリニューアルを成功させるためには、ユーザーがホームページ上でどのように行動しているかを正確に把握することが不可欠です。
Google Analyticsを利用することで、経路データーや離脱率、直帰率などのデータを詳細に分析し、ユーザーの行動パターンを理解することができます。
経路データ分析
経路データ分析は、ユーザーがホームページ内でどのような経路をたどっているかを視覚的に確認できるツールです。
この分析により、ユーザーがどのページから訪問を開始し、どのページに遷移し、最終的にどのページでサイトを離脱しているかを把握できます。
例えば、ユーザーが特定のページから頻繁に離脱している場合、そのページに問題がある可能性があります。
また、意図した経路を辿らずに他のページに移動している場合は、ナビゲーションの改善が必要かもしれません。
ユーザーフロー分析は、ユーザーの行動パターンを理解し、サイトの構造やナビゲーションの最適化に役立てることができます。
Google Analyticsを利用した経路データの分析方法
ユーザーフローを確認する方法としては、Google Analyticsの探索機能を利用します。
探索機能をクリックした後、データ探索画面のサンプルフォーマットが表示されるので、その中の「経路データ探索」をクリックします。
経路データが表示されますが、最初の状態だとページ別の経路情報が表示されていません。
そのため、「ステップ+1」の下の「イベント名」をクリック、「ページタイトルとスクリーン名」をクリックします。
「session start」が一番左に表示され、右側にページのタイトルの一覧が表示されます。
これがセッション単位での最初にページに入ってきたページ一覧です。
続いてページ名の箇所をクリックすると次のページはどのページに遷移したのかがわかります。
ページ名のクリックを繰り返すと画像のような状態になり、どのようにセッション単位でユーザーページ遷移しているのかがわかります。
離脱率と直帰率の解析
離脱率は、特定のページからサイト全体を離脱したユーザーの割合を示します。
一方、直帰率は、ユーザーが最初に訪問したページでサイトを離れてしまう割合を示します。
これらの指標を解析することで、どのページがユーザーの期待に応えていないかを特定できます。
離脱率と直帰率はGoogle Analytics4ではレポート機能では表示されませんが、Google Analytics4の探索機能を利用すれば問題なく抽出できます。
Google Analyticsを利用した離脱率と直帰率の分析方法
Google Analytics4の左ナビゲーションの「探索」をクリック後、データ探索の「空白」の画像をクリックします。
検索できる画面が表示されるので左側の「指標」の隣の「+」をクリックします。
検索ボックスに「直帰率」と検索すると「直帰率」が表示されるため、ボックスにチェックを入れ右上の「インポート」をクリックします。
続いて左ナビゲーション内の「ディメンション」の隣の「+」をクリックし、検索ボックスに「ページ タイトルとスクリーン名」と入力します。(「ページ」だけ検索しても、「ページ」を含む一覧が表示されるのでその中から選ぶこともできます。)
同じくボックスにチェックを入れ、右上の「インポート」をクリックします。
初期画面に戻ると左側のメディションには「ページタイトルとスクリーン名」、指標には「直帰率」が入っていることがわかります。
続いてこの2つの項目をダブルクリックします。
ダブルクリックすると右側にページ別の直帰率一覧が表示されます。
「離脱率」を出したい場合、同じく、「指標」の隣の「+」をクリックし、「離脱率」と検索し、チェックボックスにチェックを入れインポートをすると初期画面の左側に「離脱率」が表示されます。
表示された「離脱率」をクリックすると、今度は直帰率と離脱率の一覧が表示されます。
Google Analyticsを活用することで、ユーザーの行動を詳細に分析し、具体的な改善点を見つけることができます。
この情報を基に、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための効果的なリニューアルを実施することが可能です。
データに基づいたアプローチを採用することで、ホームページのパフォーマンスを最適化し、ユーザーにとってより魅力的で有益なサイトを提供することができます。
コンバージョンの最適化
ホームページリニューアルの最終目的は、サイトのコンバージョンを最適化することです。
コンバージョンとは、ユーザーがホームページ上で特定の目標を達成することを指し、その目標は購入、問い合わせ、資料請求などさまざまです。
Google Analyticsを活用することで、コンバージョンの状況を詳細に追跡し、最適化のための具体的な施策を講じることができます。
ゴール設定とコンバージョントラッキング
コンバージョンの最適化を行うためには、まずゴール設定が不可欠です。
ゴールとは、ユーザーがサイト上で達成してほしい具体的なアクションを指します。
Google Analyticsでは、さまざまなゴールを設定することができ、これにより特定のアクションが完了したときにコンバージョンとして記録されます。
例えば、製品購入がゴールの場合、購入完了ページへの到達をコンバージョンとして設定します。
コンバージョントラッキングは、設定したゴールがどの程度達成されているかを追跡するための機能です。
このトラッキングにより、ユーザーがどの経路を通ってゴールに到達したのか、またはどのポイントで離脱したのかを把握できます。
これにより、コンバージョン率を高めるための具体的な改善策を見つけ出すことができます。
データに基づく改善点の特定
上記では基本的なホームページリニューアルのために利用できるGoogle Analyticsのための指標をお伝えしました。
しかしながら、ホームページリニューアルを効果的に進めるためには、Google Analyticsのデータを活用して具体的な改善点を特定することが重要です。
これらデータを分析しながら、高パフォーマンスページと低パフォーマンスページを分離し判断していく必要があります。
まず、サイト内の高パフォーマンスページと低パフォーマンスページを比較することで、改善すべき点を明確にします。
高パフォーマンスページとは、ユーザーが長時間滞在し、多くのコンバージョンが発生しているページを指します。
これに対して、低パフォーマンスページは、ユーザーがすぐに離脱してしまったり、コンバージョン率が低いページです。
Google Analyticsのデータを用いて、各ページのセッション数、コンバージョン率などを比較することで、どのページが強化すべきかを特定できます。
そのほか、モバイルデバイスからのアクセスが増加しているため、モバイルユーザーの動向を分析することも重要です。
Google Analyticsを活用して、モバイルデバイスからのトラフィックデータを確認し、ユーザーの行動パターンを把握します。
ホームぺージのリニューアル作業はどうしてもパソコンを通じて行うことが多いと思います。
しかしながらほとんどのユーザーはスマホからのアクセスになります。
そのため、いつでもスマホでホームぺージの状態を確認する癖をつけ、Google Analyticsのデータもスマホからのユーザーを中心に分析すると最適解につながる可能性が高いです。
Google Analyticsを利用したリニューアル計画の立案
ホームページリニューアルを成功させるためには、事前にしっかりとした計画が必要です。
Google Analyticsのデータに基づいて、ターゲットユーザーの再定義、ページレイアウトとナビゲーションの最適化、そしてコンテンツの更新とSEO対策を行うことがリニューアル計画の要となります。
ターゲットユーザーはWeb戦略の基礎的な内容で、Google Analyticsによりターゲットが異なっていた場合、修正を行うまたはターゲットに沿ったコンテンツを用意しホームページのリニューアルを行うなどができます。
ページレイアウトは基本的にはスマホ最適化の中でどの順番でコンテンツをみせるのか、導線のイメージはどうするのかなどを設計します。
Google Analyticsの導線分析やナビゲーションに対して全体の表示回数(ページビュー数)が正しいのかなどを判断材料にします。
コンテンツの更新も重要です。
コンテンツはホームページの最も重要な部分であり、コンテンツだけターゲットに沿って正しければ結果はある程度でます。
コンテンツはWeb戦略の中で沿った内容なのかをGoogle Analyticsの表示回数や離脱、直帰率、エンゲージメント率などから判断してきます。
SEO対策はコンテンツと類似関係もあり、コンテンツにはしっかりとユーザーが取り込みたいキーワードが含まれているのか、また、Googleサーチコンソールを利用し、取り込みたいキーワードで本当にユーザー取り込めていたのかなどを判断します。
実際のホームぺージのリニューアルや改善についてどのように行えばよいかは「ホームページの改善方法 ステップから理解する改善ポイント」などを参考にしてみてください。
Google Analyticsを利用したリニューアルは上記のような分析を行ったうえで課題点を解決するかたちで要件定義を行っていきます。
Google Analyticsを利用したリニューアル後の効果測定
ホームページリニューアルが完了した後は、その効果を正確に測定し、改善点を見つけることが重要です。
Google Analyticsのデータに基づいて、ベースラインの設定と比較、定期的なデータモニタリング、継続的な改善サイクルの導入を行います。
リニューアル前後分析レポート
リニューアル後の効果を測定するためには、まずリニューアル前のデータを基にベースラインを設定しレポート化します。
ベースラインとは、リニューアル前の主要な指標(例えば、セッション数、コンバージョン率、平均滞在時間など)の数値を指します。
これを基準にしてリニューアル前後のデータを比較することで、どの程度改善が見られたかを客観的に評価することができます。
例えば、リニューアル前の直帰率が高かった場合、リニューアル後にその直帰率がどのように変化したかを確認します。
この比較により、リニューアルの効果を明確に把握でき、具体的な改善点を見つけることができます。
また、ホームページのリニューアル直後は一時的に表示回数(アクセス数)が落ちる場合もあります。
サイト設計やURLの編成を事前にしっかりと行わないとリニューアル後各指標も落ちる可能性もあり慎重に行う必要があります。
定期的なデータモニタリング
リニューアルの効果を持続的に評価するためには、定期的なデータモニタリングが必要です。
Google Analyticsを活用して、毎日、毎週、毎月のデータを継続的に収集し、分析します。定期的にデータを確認することで、短期的な変動や長期的なトレンドを把握し、迅速な対応が可能となります。
例えば、特定のページの訪問数が急に増加した場合、その原因を分析し、さらなる強化策を講じることができます。
また、逆に訪問数が減少している場合は、問題点を特定し、早期に改善することができます。
このように、定期的なデータモニタリングは、リニューアルの効果を最大限に引き出すために欠かせないプロセスです。
Google Analyticsを利用した継続的な分析と改善サイクルの導入
ホームページリニューアルは一度きりの作業ではなく、継続的な改善サイクルの導入が重要です。
Google Analyticsのデータを基に、常に新しい改善点を見つけ出し、適時に対応することで、ホームページのパフォーマンスを常に最適化します。
これには、ユーザーのフィードバックを反映した改善や、新しい技術やデザインのトレンドを取り入れることも含まれます。
例えば、ユーザーの経路データを分析して新しいコンテンツや機能を追加することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。
また、SEO対策を継続的に見直し、検索エンジンのアルゴリズムの変化に対応することも重要です。
これにより、ホームページが常に最新の状態を保ち、ユーザーにとって魅力的なものとなります。
リニューアル後の効果測定を通じて、Google Analyticsのデータに基づく継続的な改善サイクルを導入することで、ホームページのパフォーマンスを持続的に向上させることができます。
これにより、ユーザー満足度を高め、ビジネスの成長を支援することが可能となります。
Google Analyticsで導くホームページリニューアルの戦略のまとめ
ホームページリニューアルにおいて、Google Analyticsのデータに基づいたアプローチは非常に重要です。
データを活用することで、現状のパフォーマンスを正確に把握し、具体的な改善点を見つけることができます。
リニューアル後の効果を最大限に引き出すことが可能となります。
データに基づくアプローチは、主観的な判断ではなく、客観的な情報に基づいて意思決定を行うため、より確実で効果的なリニューアルを実現します。
Google Analyticsのデータに基づくホームページリニューアルは、ユーザーのニーズに応えるための最も効果的な方法です。
データに裏付けされた改善を行うことで、ホームページのパフォーマンスを最大化し、ビジネスの成功を促進することができます。
私たちミゴエイトでは、Google Analyticsに基づくデータ分析やデータに基づくホームぺージのリニューアルを非常に得意としています。
ホームぺージのリニューアルをお考えで、データに基づきホームぺージリニューアルを検討されている方は私たちミゴエイトまでお問い合わせください。