楽天RPP(Rakuten Product Promotion)広告は、楽天市場に出店する事業者にとって費用対効果が高い広告手段です。
楽天市場の検索結果の上位に商品を表示させることで、顧客の目に留まりやすくなり、クリック課金制度により無駄なコストを抑えつつ効果的な広告運用が可能です。
楽天RPP広告の特徴、設定方法、効果的な予算管理、そしてイベント時の活用方法について詳しく解説します。
さらに、効果測定の方法や改善策の導入についても触れ、広告のパフォーマンスを最大化するための実践的なアドバイスを提供します。楽天RPP広告を活用して、売上の増加と費用対効果の向上を目指しましょう。
楽天RPP広告の概要
楽天RPPとは?
楽天RPP(Rakuten Product Promotion)広告は、楽天市場の検索結果ページに表示される広告です。
検索結果の上位に表示される「[PR]」と記載されているのがRPP広告です。
商品が検索結果の上位に表示され、顧客の目に留まりやすくなります。
RPP広告の主なメリット
- 高い視認性:検索結果の上位に表示されるため、顧客の目に触れやすくなります。
- コスト効率:クリック課金制度により、無駄なコストを抑えつつ、効果的な広告運用が可能です。検索され表示されるだけでは課金されずクリックされると初めて課金されます。
- 手軽な導入:最低予算が5,000円から利用できます。また実態としては途中で広告をとめるなどすれば5,000円に満たなくても利用した分だけ課金がされる広告です。
- 関連性の高い広告:顧客が検索した商品に関連した広告が表示されるため、コンバージョン率が高く利用しやすいです。
RPP広告のデメリット
- 競争: 人気のあるキーワードでは競争が激しくなり、クリック単価が上昇する可能性があります。
- コスト管理: 効果的な運用には継続的なコスト管理と最適化が必要です。このRPP広告は費用対効果は非常に高いですが、運用のコスト管理とノウハウが手間となります。
- 露出制限: 広告が常に表示されるわけではなく、表示されない場合もあります。予算をかけることで広告の露出頻度はあがりますが、ROASなどを最適化されることが成功のポイントです。
楽天RPP広告に適した商品
RPP広告はほとんどの業界で有効な広告手段ですが、特に有効な商品や店舗としては、以下などがあげられます。
高い転換率と利益率のある商品
楽天RPP広告は、高い転換率と利益率を持つ商品に最適です。
高い転換率や高い利益率の場合、費用対効果が合いやすくCPC(クリック単価)を高くしても最初から費用対効果があい運用の維持が可能です。
一方、薄利多売の商品の場合、最初はRPP広告を利用して利益が出なくても露出と購入数を増やします。
購入数が増えることで、広告ではなくオーガニック検索結果部分でも上位をとることができ、RPPをとめたあとでも検索結果の上位を占めることができ、SEO対策で利益をあげることができます。
ターゲットやキーワードが明確な商品
特定のターゲット層を狙った商品に適しています。
例えば購入するキーワードを設定することにより、広告の効果を高めることができます。
不必要なキーワードに広告を出稿せず、CVR(コンバージョン率・購入率)が高いキーワードのみRPP広告をかけることでターゲットやキーワードにたいし費用対効果高くRPP広告を出稿することができます。
ニッチで新しい商品
ニッチな商品は競争が少なく、独自性のある商品のため効果的です。
ニッチな商品であればRPP広告の表示回数やクリック数は少なくなりますが、CVR(コンバージョン率・購入率)が高くなりやすいため費用対効果があいやすいです。
楽天RPP広告の予算管理方法
予算設定の基本
楽天RPP広告の予算設定では、月間予算の予算を決定します。これにより、広告費用が急激に増加するのを防ぎ、安定した運用が可能になります。
効果的な予算管理のコツ
- 定期的な見直し: 広告のパフォーマンスを定期的に確認し、予算の調整を行います。
- テストと最適化: 複数の予算設定を試し、最も効果的な設定を見つけるためのテストを実施します。
- レポート分析: パフォーマンスレポートを活用して、どのキャンペーンが最も効果的かを分析し、予算配分を最適化します。
楽天RPP広告の設定方法
ステップ1:楽天RMSにログイン
まず、楽天RMS(Rakuten Merchant Service)にログインします。RMSは、楽天市場の出店者向け管理ツールです。
次に、RMSのトップページから「広告・アフィリエイト・楽天大学」の「広告(プロモーションメニュー)」をクリックします。
クリック語「検索連動型広告(RPP)」をクリックします。
ステップ2:新しいキャンペーンの作成
ホーム画面の右側にある「キャンペーン」タブから新規作成を選び、新しい広告キャンペーンを設定します。
ここでは、ターゲットや予算などの詳細を設定します。
これを設定することによりRPPの出稿が開始されます。
ただし、注意すべき点は、この段階ではすべての商品にRPP広告が出稿されており、広告もかけたくない商品にもRPP広告がかかっている状態です。
除外商品の設定
除外商品の設定はRPP広告を運用するにあたり最低限行っておいたほうがよい施策です。
広告をかけたくない商品を広告出稿を停止し、注力したい商品のみに広告を出稿させることができます。
楽天RPP広告の運用活用方法
クリックコストの調整
「商品・キーワード設定」からクリックコスト設定することができます。
1クリックあたりのコスト(CPC)をあげることで検索結果の上位に表示させることができクリック率をあげることができます。
一方で同じCVR(コンバージョン率・購入率)であればを1クリックあたりのコスト(CPC)をあげたほうが有効ともいえ、この点は運営者判断となります。
適切に調整することで、広告の効果を最大限に引き出すことができます。
特に競争が激しい楽天スーパーセールの期間や高利益率商品には、クリックコストの最適化が重要です。
効果測定の方法
広告の効果を測定するためには、クリック率(CTR)、コンバージョン率、広告費用対効果(ROAS)などの主要な指標を定期的に確認します。
これにより、広告のパフォーマンスを具体的に把握できます。
効果測定の結果に基づいて、広告内容やターゲティング、予算配分を調整します。
楽天市場のRPPに限らず打開をしたいと思ったら
楽天市場のRPP広告はノウハウを蓄積し正しく活用することで非常に費用対効果が高い広告だといます。
一方で最初は設定が専門的に手間となり、運用開始までの仕切りが高いのも事実です。
私たちでは楽天市場のRPP広告の運用代行のほか、楽天市場全体の運用代行も行っています。
RPP広告を実施したいというフェーズの企業様は何かしら売上の伸びが欲しい場合や壁にぶち当たっていると思います。
その場合、私たちの「楽天市場コンサルティング」サービスにご相談ください。
最初のお打ち合わせであれば無料で行え、その時点で課題を発見できるかもしれません。
RPPの活用方法も不明点があればご相談ください。
きっと現状打破できるきっかけになると思います。